空中楼閣*R25

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耽るという夢

 まず最初に遠くの木々が低く唸って、すぐに新芽が大きく揺れて騒ぎ出し、瞬く間にガタガタと物置だかのドアを震わせて、風が吹き抜ける。

 窓からの陽射しは肌を射すようで、眩しそうに目を細める貴女の腰を抱き寄せると、その場にしゃがみ込んだ。

 素足を両手で撫で上げて、スカートの中へと腕を伸ばし、頼りないほどの薄布のショーツを引きずり下ろす。

 隠されていた肌の匂いに私が甘くなっている間に、貴女は事も無げに交互の足を上げてショーツを脱がされる。

 香り高い薔薇がドライフラワーになろうとする途中のような肌の匂い。私は貴女の太腿の裏に顔を近づけて匂いに浸りながら、両手を再びスカートの中へと這わせる。

 乾いたような肌触りを包みこんで、貴女の細い腰骨まで指先を進めてから、立ち上がった。

 ガタガタと風が舞い。景色が白く霞んだ。木々が激しく揺れて、銀色の葉裏を見せる。

 柔らかく真っすぐな髪に顔を埋めながら、腰骨に回した両手を前へと滑らせた。スカートの下で裸になった太腿の付け根で、淡い飾り毛に触れる。

 目にしなくとも触れれば判る貴女の飾り毛の丘と花びらの亀裂のイメージが、私の指先を零れ出ている左の花びらの縁へと導いた。

 柔らかな弾力と湿度。

「う・・あぅああ」

 くぐもった吐息の後の甲高い喘ぎ。いつもの貴女の反応に、私は安堵と興奮を覚える。湿った亀裂を左右から抱えるようにして、後ろへ腰を突き出させた。

 窓に両手を突いたまま、貴女の腰の双球が捲れ上がったスカートの裾から溢れた。

「あ・・ああぅう」

 硬くなった私の先端を貴女の熱にあてがって、左右に拡げられた起伏の亀裂の中心を上下に撫でた。

 潤みの柔らかさの中心で腰をゆっくり沈めていく。貴女の恥骨の裏を剥ぐように、粘膜の蜜壷に硬さが包み込まれてしまう。

「はぁあ・・いい」

 吐息とともに締め付けられて、言葉とともに押し返される。そう、この感触が貴女のかたち、この重なり方が二人の在り方だった。

「ねえ・・奥で、出して」

 風の音を聴きながら、眩しさを眺めながら。これは、現か、夢なのか。