空中楼閣*R25

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悦楽の淵で

 
 貴女の欲望のシコリを突き動かすたびに、私を締め付けて来る。その間隔が短くなって、やがて緩むことが出来なくなってくる。

 そんな頃には、貴女は溢れ出る声を押しとどめようと、自分の唇を手で被ってみたりもするのだが、それも長くは続かない。突き上げる快感に、自分を失うまいとして、シーツにしがみつかないでは居られないからだ。

 やがて、自分の手の甲に歯を立てて、イヤイヤをしながら昇り詰めていく。

「昇る詰めそうになると、顔を右に向けるんだね」

 汗ばむ肌を寄せ合いながら、乱れた呼吸を鎮めあう時間に、貴女にそう言ってあげたことがある。

「えっ・・私?」
「そう、貴女。このベッドに居るのは、私と貴女だけでしょ」
「気付かなかった。なんで右向くんだろう」
「我慢できないほど気持ち良くなると、無意識に右向くみたいだね」

 そういえば、鳥肌だって左右に差が出来る。乳首の尖り方もだ。

「そうそう、気持ちイイと腰を左右に揺らすよね」
「え、うん、そう。だって動いちゃうんだもの」
「自分でもわかってるんだ。エッチな腰使いだよ」

 そう言いながら、私は貴女の膝を揃えさせて胸元へ折り曲げた。

「ほら、こうして」
「あ・・あん、だめ。ああ」

 埋めていた私の腰を深くした。貴女の腰が左右に揺れ始める。

「ほら、こんなにイヤラシイ動き」
「だって、ああ・・動いちゃう」
「どうして動いちゃうのかな」

 意地悪な質問にも貴女は答える。

「入れたり、出したりするから」
「何を何処へ」
「ペニスを私に・・」
「で、何を出すの?」
「だから、ペニスでいいの?」

 閉じかけた視線を開いて私の顔を見つめた。

「う、うん。ペニス」
「精液は欲しくないの?」
「あ・・ほしい」
「・・何処に」
「奥に」

 私は貴女の腰を大きく割って、交わりを深くした。

「あ、そうだ。もう一つ」
「え・・」
「昇り詰めた後、零すんだよね。腰をひくつかせながら、おしっこ」
「ああん・・もう、いいから来て」