風に舞う花
北の方角をおおう雪雲の遥か彼方に、オレンジとブルーの空が雪の山々を照らし出す。貴女の空も同じだろうか。
とても淫らな光景が、ここ数日、脳裏に浮かんで消えてくれない。
貴女自身の両手が秘めやかな部分を大きく拡げ、内側のピンク色の波紋まで晒している。器用に親指で剥き出しにした敏感な突起が、貴女の呼吸とは別の周期で頭を動かす。
私はその突起に向けて、自分の粘液を放つ。トロリとした白濁が紅い突起から、蠢くヒダのほうへと垂れ落ちる。呼吸する貴女の部分がそれを吸い込もうと誘う。
そんな光景が日に何度も思い浮かぶ。
冷たい風が頬に当たると、微かに雪の匂いがした。その雪の匂いの奥に、貴女の分泌液の香りが蘇った。
春は、まだ遠いのだろうか。風花が舞い始めた。