空中楼閣*R25

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四つに割れた

 手のなかに金色が溢れでて、弾けるように床を濡らした。響き渡る喘ぎ声が、短く途切れて泣き声になる。

 大きく拡げられた貴女の腰が波打って、窓の明かりに飛沫が煌めく。紅い唇から唾液が滴り、切ない眼差しから涙が溢れる。執拗に潰されて、緋色に熟した真弓の実が白い乳房の先で震えた。

「ほら、こんなに濡らして」

 花びらの奥から抜き去った手で、床の水たまりを指し示した。

「いや・・恥ずかしい」
「自分でお仕置きしてごらん。乳首を摘んで」
「ああ、もう痛い」
「咬んであげようか」
「・・欲しい」

 濡れた指で乳房をつかみ、迫り出させた紅い実に歯を立てて、静かに力を加えていく。

 熟れたら四つに割れる真弓の実のように、貴女の乳首も割れるのだろうか。割れたら血の色をした中身が四つ飛び出すだろうか。

「・・あっ、い・・たい」
「止めようか・・」
「嫌・・気持ちイイから」

 秋の陽射しに滴る花をそのまま晒して、貴女から血の味がする。ほら、また腰が震え出した。

 白い喉が呻きをあげて、裸の身体を綺麗に反らす。真弓で削った弓のように。