手のなかに金色が溢れでて、弾けるように床を濡らした。響き渡る喘ぎ声が、短く途切れて泣き声になる。 大きく拡げられた貴女の腰が波打って、窓の明かりに飛沫が煌めく。紅い唇から唾液が滴り、切ない眼差しから涙が溢れる。執拗に潰されて、緋色に熟した真…
銀色の糸を曳いて、貴女の声が聞こえなくなる。繰り返していた痙攣が、ひと続きになって、やがて弛緩した。 花びらだけが嗚咽して、内側を見せながら白蜜を流す。火のように熟したナナカマドと、同じ大きさぐらいの貴女の雌しべは、もう触れることも憚られる…
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