白いテラスで
前で結んだリボンを解くだけで、簡単に裸の腰が現れた。貴女の飾り毛は濃くて長い。
「楊貴妃も長かったのよ。中国では美人の特徴らしいわよ」
5階建ての最上階、視界を半分ほど隠すような木々があるとはいえ、見上げれば部屋のテラスに置かれた白い丸テーブルに腰を下ろして膝を開く貴女が見えてしまう。
貴女は緑色の景色に背をむけて、私に裸体を晒す。私はテーブルの椅子に腰掛けて、貴女の飾り毛を眺める。
陽射しを仰ぐかのように貴女が両手と背後に突いて、体を斜めに倒すと、前を解いた上着が左右にはだけて、乳房の全てがあらわになった。
「下から見えちゃうでしょ」
「いいじゃない。触られたりしないんだから」
そう言いながら、貴女は開いた腰を更に突き出し、膝を浮かして花びらまで見せる。
「濡れちゃった・・ねえ、したい」
「じゃあ、部屋に入ろう」
貴女は目を細めながら顔を振る。
「ここで・・したい」
そうか、きっと貴女は大きな声を上げるつもりだ。世界中に二人の淫らを知らせるつもりだ。
「ねえ、早く。イ・レ・テ」
楊貴妃の長い飾り毛を指で左右にわけながら、私は椅子から立ち上がる。硬くなった私の高さに、貴女の花びらが息づいている。
「聞かれちゃうでしょ。みんなに」
「そうよ。だから、して。奥まで・・」
楊貴妃のオネダリには敵わない。もしかして、生まれ変わりかな・・貴女。