熟していく
「今日からは、触れないように」
ええっ、だって、朝と夜の二回は逝きなさいって私に命じてたのに。それも先週は、夜にも二回、続けて逝きなさいって。
刺激され過ぎて私の雌しべは、体を捻っただけで下着に擦れて声が漏れそうなくらいなのに。
「貴女の果肉が甘くなるように育ててるのだから」
ああ、もう熱を帯びるほどなのに、触れられないなんて辛い。
「私が頬張るまでは、じっくりと熟れさせるのですよ」
きっと彼は、部屋に入るなり私のショーツを脱がせるとソファーに座らせて、スカートを捲り上げる。私は肘掛けに両膝を載せて、拡げた腰を彼の目の前に剥き出しにする。
唇へのキスも、抱かれることもなく、彼は最初に私の熟れた雌しべを頬張るに違いない。
ああ、疼く。きっと悲鳴が声にならないほど感じるわ。
「そうだよ。だから今日からは、じっくり焦らしてあげるんだよ・・貴女の果実」
でも、我慢できるかしら。独りベッドの中で、目を閉じて、膝を擦り合わせるわ。両腕で胸をキツく抱いて、眠りを待つわ。
「そうそう、眠りは追いかけると逃げて行く。じっと待つのが良いんだよ。気持ち良いことは、じっと待つに限るから」
閉ざした太腿の間で、熱を帯びて膨れ上がった果肉から蜜が流れ出るのよ。トロリと腰を濡らすの。そんな夜を何日、過ごせば良いの。
「五日間、待ってなさい。匂い立つほどの雌しべを、咬んであげるから」