空中楼閣*R25

*リンク先が不適切な場合があります。ご容赦を*

指遊び

 吐息とともに引き抜いた貴女の中指と薬指には、トロリと粘度の高い分泌液が絡み付いていた。

「うぁ・・何これ、いやぁん」

 奥を見せた花びらの左の茜色にも、白濁が垂れ落ちていた。

「いつも、そんな愛液を垂らしてるんだ。ヨーグルトか、蜜蝋みたいだ」

 ほとんど毎日、貴女が電話の向こうでしていた事を目の前でさせていた。

 スカートを脱いで、レモンイエローの下着を私の手に預けた貴女は、部屋の真ん中に置かれた椅子で自慰を披露する。

 左膝を肘掛けに載せさせ、右膝を外に開かせてから、二本の指を奥まで沈めさせた。そのまま指先をゆっくりと曲げ伸ばしさせてから、引き抜かせたのだ。

「じゃあ、始めようかな」

 そう言って私は机の上の受話器を手にして、貴女の携帯の番号を押した。目の前の貴女が左手で携帯を開いて、耳に宛てがった。

「今、どんな格好をしてる」
「えっ・・今、下着を脱いで、椅子に座って膝を開いて」
「指は使ってないのかな」
「あ、ああ、使ってた。さっきまで中に」

 私を見つめる貴女が時々、恥ずかしそうに目を伏せる。

「どこの中に、どの指を」
「右手の人差し指と中指を・・え、あの・・自分の中に」
「いやらしいね。またアヌスに入れたのか」
「違う。花びら・・」

 開いていた右膝が内側へ倒れて、パンプスのヒールが斜めになった。

「もう一度、入れて。指」
「うん・・はい」

 貴女は閉じかけていた膝を再び拡げて、濡れた右手で花びらに触れた。

「はぅ・・ああ」

 吐息とともに目を細め、貴女の中指が沈む。頭の仰け反らして、喉を見せる。

「入れました」

 天井に向かって、そう言った。

「二本とも入れなさい」
「う、うん」

 中指に、人差し指を添わせて埋めた。

「奥まで、深く」
「・・ぅああ」

 右足のつま先が浮いて、膝が更に外へと開いた。肘掛けに載せた左足のつま先まで上を向くと、私に向かって迫り出すように貴女の腰が椅子の上で滑り出す。

「子宮に届いたかな」
「あ・・あああ。うん、イイ」
「そこで指を折り曲げて、子宮を持ち上げるように」

 貴女の右手が拳を握るように指が曲がった。右足が床から浮いて、膝が曲がった。腰が一層迫り出して、貴女のアヌスが顔を覗かせた。

「あ・・うぅ」
「気持ちいいね」
「は、はい・・」
「もっと感じる場所を探しなさい。指先を動かして」
「ああ・・あん」

 貴女が掻き回し始めた。蜜が跳ねる音がする。白い粘液が泡立って、指の隙間から滲み出てきた。愛液が息づくアヌスへゆっくりと這い落ちていく。

「ねえ・・」

 顔を起こした貴女が潤んだ視線を私を向けた。

「キス、欲しい」

 私は受話器を置いて微笑むと、右手の甲を下にしてデスクに載せた。

「いいよ。あげるから、その前にこっちにきて、私の手にキスしてくれる」
「うん」
「唇でじゃなく、花びらで」
「・・でも、どうやって」
「靴のまま机の上に立って、お尻を落とせば良いんだよ。私の掌の上に」

 そう言いながら、私は中指と薬指を折り曲げて天井に向けて真っすぐに立てた。

「・・おいで」