空中楼閣*R25

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ガラスの箱で(4)

 絶え絶えの呼吸の間に、貴女が潤んだ瞳で懇願した。

「おねがい・・キスして。キス、欲しい」

 全身の震えが収まった後も、思い出すように沸き起こる痙攣に足先を強ばらせていた。

 私は両手を緩やかに動かし続けながら、浅くなる性具を縋るように追いかける粘膜と、その性具に押し付けられ受け入れる粘膜が、透明なローションを白く濁らせていくのを眺めていた。

「ああ、キスしたい」

 切ない表情をチラリと見てから、私は両方の性具を同時に奥まで沈めてから動きを止めた。そのまま手を離す。

 貴女に濡れた指でブルーのローションを摘まみ上げた。いやらしい光景を見せている貴女の腰の真上で、ロージョンを容器ごと逆さまにする。

 ゆっくりと粘液の細い糸が垂れ下がった。光を帯びて銀色にも見える糸の先端が戦慄く雌しべの包皮に向かう。

「ねえ・・キス・・して」

 言葉の途中で貴女の雌しべが冷えた粘液に包まれた。声が途切れて、背中が浮き始める。

「ああ、いや・・ぁ」

 髪を乱しながら顔を左に向けた。感じると無意識に貴女は顔を左に向ける。

 透明なジュレに包まれながら、待ち焦がれた潤みを飲み干す喉のように雌しべがコクリコクリと上下に動く。その度に、飴色のカテーテルが突き刺さったままの花びらの間の中心が、ピンク色の膣壁を露にしたり隠したりしていた。

 蜜の口まで包み込んだローションは、貴女の白濁とともに溢れ出て、ディルドに震えるアヌスまで流れ落ちた。

 黒いレザーソファーまで濡れるほど、たっぷりのローションを垂らし終えると、私は貴女の花びらの前に腰を下ろす。

 目の前で電動の性具が卑猥な円運動をしている。飴色のカテーテルは貴女の下腹部に体液を導いていた。

 右手を伸ばして、そそり立った雌しべを親指と中指で静かに摘んだ。指の腹を擦り合わせるように、その弾力をこね始める。

「き・・す・・し・・て」

 うわ言のような貴女の声がモーター音の向こうから聞こえる。

「キスは、もっと後で」
「ああん、今・・して、ほしぃ」

 指に力を込める。指の腹から弾力がスルリと逃げた。

「ぃ・・あああ」

 貴女の腰が大きく震えた。逃げた弾力を二本の指で追いかけて捕まえる。捕まえては潰す、と、また逃げる。

「ひっ・・いい、だめだめ・・また、逝っ・・ちゃう」
「また、なんだ。やっぱり、さっき逝ったんだね。アヌスと尿道で逝くなんて」

 硬くなっている雌しべを強く押しつぶす。スルリと逃げる。根元から摘み直して、また潰す。

「イヤラシイなあ・・今度はここで逝きなさい」
「ああ・・だ・・め。もう・・」

 腰が小刻みに震え続けた。アヌスが蠢くディルドを吐き出そうとする。私は片手で玩具を支えて、また奥まで沈め直した。

 ゆっくりと時間をかけて、貴女を淫らに脱皮させたい。そう思った。