空中楼閣*R25

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花に耽る

 ここも生殖器なのではないかと、思ってしまう。

 貴女の腰に顔を近づけて、開かせた膝の下に肩を入れた。小さな雌しべに先端で触れただけで、付け根から液体が溢れ出て、舌先から貴女へと滴り落ちていく。

 私の唾液が透明な膜で貴女の粘膜ヒダを包み込む。舌先を押し上げて、包皮を捲り上げた。ピンク色が痛々しいくらいに剥き出しになっているはずだと、その部分を脳裏に描きながら、舌の先を静かに動かす。

 溢れ出る私の唾液は、貴女の雌しべの付け根から、花びらを狭間を這い落ちて、息づくアヌスを濡らす。

 自分でも、何故、こんなに滴るのか判らない。まるで、もう一つの私の生殖器のように、舌が濡れてくる。この唾液に貴女の性器が溶けていく。

「は・・ああ」

 声とともに、花びらが吐息を吐いて、雌しべが小さく頷いた。包皮の中へと埋もれるように、身をすくめるのと追いかけて、舌先で逃がさない。

 沈んだ雌しべがすぐに顔を出し、硬くなった先端から付け根へと探り出すように舌で螺旋を描く。螺旋が剥き出しの雌しべの付け根に届いたら、唇を窄めて果肉を吸い込むように頬張った。

「あ・・ぁああ」

 押し付けた唇ごと貴女の腰が痙攣をする。

 自分の顎の下から伸ばした人差し指で貴女を探る。指の先が微かに潤みに触れた位置で、そのフリルの曲線を下へと辿ってみる。油断すると、蜜の中へと深く沈んでしまいそうだ。

 フリルの下の端から、もう一つの濡れた粘膜へと指を落とす。爪の先が貴女のアヌスに小さく誘われる。

 誘われるままに、そのままじっと押し付けると、吐息のたびに吞み込んでいく。

「・・いや。そこ・・だめ」

 雌しべに宿らせた舌をゆっくりと下へと沈める。花びらの狭間が開いて、柔らかさに埋もれる。貴女の匂いが鼻孔に満ちて、口一杯に蜜の味がする。

 私の舌が蜜の入り口に届いたら、アヌスに彷徨う指とともに、奥まで深く埋めてあげよう。まるで、私のもう一つの生殖器のように。