空中楼閣*R25

*リンク先が不適切な場合があります。ご容赦を*

2009-01-10から1日間の記事一覧

吐息の部屋で 〜冬の物語〜

貴女が髪を揺らすたびに、猫がミルクと舐めるような音がした。日が陰るとすぐに冷たさがフローリングから凍みてくる。 窓の外はとっくに暗くなっていて、多分、南の空には青白い月が輝き始めているだろう。 忍び込む冷気の中で私の部分だけが、貴女から潤ん…

冬の物語(3)

指に付けたワセリンを塗り込むように、親指と中指で挟んで擦り合わせる。 白いシーツに横たわる貴女の腰をすこしだけ開かせて、包皮に守られて眠る小さな突起を付け根から、そっと摘み上げていた。 緋色の粘膜の温度に、ワセリンに含ませたメントールの香り…