普段はそういう事を絶対に口にしないし、その方面の話題には眉をひそめるどころか、軽蔑の眼差しすら送るような女性が、とても生々しい言葉を事も無げに呟いてしまう。 そんなシーンは、とても猥雑で官能的だ。「後ろからは、いつも痛いのに。なんで気持ちい…
「あなたの事、考えるだけで濡れてくるの」 吐息まじりの呟きが電話の向こうからする。 貴女の柔らかく膨らんだ下唇を思い出す。冬の口紅は、妙に色っぽい。多分、吐く息の白さと紅色の対比かもしれない。 冬になって涸れてしまうのは、川の水ばかりではない…
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